既往症(糖尿病)の悪化について因果関係が認められ、後遺障害11級10号が認定された事例
事故の概要
依頼者が自転車でT字路を左折したところ、対向車線から右折してきた相手方車両と接触し転倒しました。
転倒時、胸部にハンドルが強く当たったことにより膵臓に負担がかかり、もともと患っていた糖尿病が悪化しました。
既往症がある場合、交通事故との因果関係が争われることが多いですが、本件では医学的資料に基づき、事故と糖尿病の悪化の関連が認められた点に特徴があります。
争点
傷害慰謝料の妥当性
過失割合
相手方:10:90主張
当方:0:100主張
→ 最終的に5:95で解決
事故状況、既往症、受傷状況など複合的な事情が争点となり、過失割合についても大きな隔たりがありました。
当事務所の活動内容
後遺障害等級認定申請(現存障害・既存障害双方)
医療記録・画像等の綿密な収集
過失割合に関する交渉
傷害慰謝料、後遺障害慰謝料等の適正算定と交渉
既往症がある場合、保険会社から「もともとの病気である」と否定されやすい場面ですが、本件では医学的根拠に基づき、事故との関連性を適切に主張することができました。
後遺障害等級
現存障害:11級10号
既存障害:13級11号
解決結果
総額:約400万円
既往症があっても、事故との因果関係を医学的に裏付けることで、適正な後遺障害等級および賠償額を得られた事例です。
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