印刷業負債総額約7億5000万円
(1)業種
印刷業
(2)負債総額
約7億5000万円
(3)問題点
- 手元資金がわずかであり、受任した当初に弁護士費用を支払うには資金が不足していた。
- 多額の売掛金があったが、債権者である取引先が売掛金の債務者に債権譲渡通知を無断で行っていた。
- 賃借物件である工場に多数の印刷機器が存在あり、公正な価格で売却を行う必要があった。
(4)解決方法
- 弁護士から売掛金の債務者に対し、売掛金を弁護士の預り金口座に支払うよう求め、売掛金を保全した。弁護士費用は回収した売掛金から捻出した。
- 賃借物件を居抜きで譲り受けることを希望する業者がいたため、印刷機器全般の査定を複数社から取得した上で破産申立を行い、破産管財人が早期に事業譲渡を行った。その結果、事業の一部は譲受会社が継続することとなった。